Ample Guitarの操作方法について(ノイズFX編)
今回は、Ample GuitarのFXサウンドについて解説します。
ギターをよりリアルに打ち込むためには、ノイズサウンドも組み合わせる必要があります。
本記事ではカッティングサウンドの打ち込みを例に、ノイズサウンドの使い方を紹介していきます。
なお、動画形式でも紹介しておりますので、こちらも是非ご覧になってください。
Contents
音作り
カッティングサウンドを作るには、歯切れのいいクリーンなサウンドが欠かせません。
音作りをしていくのですが、Ample Guitar内蔵のエフェクターやアンプシミュレーターはすべてオフにして、別のアンプシミュレータを立ち上げます。
動画内ではBIAS FXを使っていますが、プリセットをベースにコンプレッサーを入れて、少しモディファイしています。
カッティングサウンドを作る上で、コンプレッサーは欠かせませんね。
これがあるだけでも、グッとくるサウンドになります。
打ち込み方法
それでは実際の打ち込み方について紹介していきます。
まずは、コードが演奏されるよう簡単に打ち込んでいきます。
この時はまだノイズサウンドの打ち込みは気にせず、鳴らしたい音が適切なタイミングで発音されるように打ち込まれていればOKです。
ここから、より歯切れのいいフレーズにしていきます。
ギター音源では、こういった歯切れのいい奏法をキースイッチとして用意されていることは少なく
ノイズなどのFXサウンドや、ミュートなどと組み合わせて再現していきます。
ノイズサウンドのキースイッチ
Ample Guitarでは、ミュートやノイズといったFXサウンドは、以下のキースイッチで用意されています。
【キースイッチ】 | 【FXサウンド】 | 【備考】 |
---|---|---|
F5 | スクラッチ | MainモードのFXスライダーで調整が可能 |
F#5 | スラップ | なし |
G5 | サイレントプレス | 弦にゆっくり触れたようなサウンド?MainモードのFXスライダーで調整が可能 |
G#5 | サイレントストローク | MainモードのFXスライダーで調整が可能 |
A5 | ダウンストロークノイズ1 | 低音強めのストロークノイズ |
A#5 | アップストロークノイズ1 | なし |
B5 | ダウンストロークノイズ2 | 低音弱めのストロークノイズ |
C6 | アップストロークノイズ2 | なし |
F6 | ピックスクレイプ | ピックで弦をこするサウンド |
【POINT】
アコースティック製品やメタルギター製品によっては、収録されているノイズサウンドやキースイッチが異なっている場合があります。
【注意!】
ダウンストロークやアップストロークなど、個別にキースイッチが用意されているので
右手を実際に動かすなどして、無理のないストロークで再現されるように意識して打ち込みましょう。
高速でダウンストロークが続くようなフレーズなど、違和感ある演奏になるような打ち込みは避けましょう。
ノイズ系のキースイッチは、ベロシティーで強弱がつけられますので、ベタ打ちせずに緩急をつけて打ち込みます。
【POINT】
カッティングギターはパーカッシブに演奏するため、ずっと8分音符や16分音符で弾くと、単調なフレーズになってしまいます。
そこで、3連符や6連符、または休符などを部分的に入れてあげると複雑なリズムに変わるため、飽きさせないフレーズになります。
このあたりはドラムのフレーズと似ていますね。
ノイズ打ち込みのテクニック
今回のフレーズでは、6弦の開放弦を弾く箇所があります。
このような力強くファンキーなフレーズを弾く場合、6弦ピッキングだけで打ち込むと弱々しいフレーズになってしまいます。
サンプリング音源は、それぞれの音を丁寧に収録しているため
ただ開放弦を鳴らしても、しっくり来ない演奏になりがちです。
そこで、ダウンストロークのノイズサウンドも同時に鳴らしてあげると、荒く弾いたような力強いダウンピッキングが再現できます。
この時、ボディの鳴りがあるような、低音が効いたノイズサウンドを選択するとよりリアルになります。
(ノイズサウンドのベロシティーを高めに設定すると、よりローの効いたピッキングになります)
このテクニックは、通常のコードストロークとも相性がいいので
うまく組み合わせて、よりリズム感ある演奏を再現しましょう。
最後に、スライドといったアーティキュレーションと入れて完成になります。
今回はLPを使用しましたが、ストラトやテレキャスなどの音源を使用すれば、より歯切れのあるカッティングが実現できるかと思います。
カッティングは幅広いジャンルで使用される奏法ですので
このテクニックを使って、是非魅せる楽曲を作ってください。
また、Main modeの解説についても公開しておりますので、こちらもご覧ください。
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